観察者効果を考慮しない不確定性原理の考察

記事:不確定性原理の考察に被るところがあるのでこちらに書きます。

位置の概念が最も大きい場の状態とは座標が静的なときでありますが、時空の揺らぎが常態な世界ではそのようなものを定義することはできない。
単に等方的な場では、短時間なら暫定的静止座標として扱えるが時間とともに粒子の位置が変わってしまう。

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そのため理想的ではありますが各点で定常状態という場が、位置の概念が最も大きい状態と言えます。

次に運動の概念についてですが、時空の揺らぎ(運動)が常態な世界では運動量が平均値より突出しているもの、場が非等方的であるほど運動の概念が大きいと言えます。ただ、やはり粒子が複雑な軌道範囲を持っていても定常状態なら位置の概念が大きくなってしまうので軌道が閉じていない条件を加えます。

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つまり場は等方的で定常的であるほど粒子の位置の概念が大きくなり、非等方で非定常的であるほど運動の概念が大きくなるので位置と運動は相関関係があると考えられます。(マクロ系の様に位置と運動量が独立した存在なら正確な測定が可能になる。)

一方、ロバートソンの不等式は位置と運動量の分散の積に下限があるような説明がなされているようです。これもまた位置と運動量に相関があるという帰結は同じです。

※当初は哲学的考察とロバートソンの不等式をフュージョンした記事にするつもりでした。が同じ範囲に粒子がいつも存在する定常状態の場を設定すると分散を扱えなくなるためアプローチは分けて帰結が同じという流れにしました。

 

 

電子は内側の軌道へ励起する?8

このテーマのこじつけを進めるアイデアを思いついたので忘れないうちにメモっておきます。

前期量子論のマクロ系アナロジーでは電子は運動エネルギーを失うと落ちる一方ですが、ミクロ系では量子揺らぎが存在して電子はそこから絶えず運動エネルギーを獲得しているという前提を付け加えることにしました。(運動エネルギーを失い続けるという方がミクロ系では難しい感じがするというのもあります。)

この量子揺らぎは極座標の中心に近いほど大きいと仮定します。クーロン力や重力を一旦無視しますと、つまり何もしなければ遠心力とかエントロピー増大とかで電子は外へ流されてしまうだろうと考えられます。

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